ラジオ葬

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ラジオ葬
「内田裕也さんのお別れ会」で驚きと感激した企画があったと話を聞きました。

 それは、会場に於いて故人自らの声で「生前御世話になった方へのお礼の言葉」が流されたと言う事です。遺影など目に入る故人の姿を思い浮かべるものはあるのですが、まさか故人、それも御本人の声まで流されるというのは参加者のほとんどが予想もしなかったことで、より感激したと言うことでした。
 2020年に入って新型コロナウイルス感染症によって、時代が、世界が大きく動きました。日本国内でも、志村けんさん、岡江久美子さんといった国民的な人気芸能人が相次いで新型コロナウイルス感染で亡くなりました。このこと自体大きなショックでしたが、さらに追い打ちをかけるようにショックだったのが、この感染症の恐ろしさ、非情さでした。
 大変不幸なことに、ご家族ですら最後の死に目に会うことが叶わず、肉親の手を遠く離れた知らないところで火葬され小さなお姿となって帰宅され、愛するご家族とようやくご対面されたニュースを聴き大変胸が痛みました。
 多くの国民に愛された人たちなのに、この仕打ちはいったい何なんだろうと思いました。志村さん、岡江さんの場合、生前に何らかの形でテレビの録画などで御本人の声が聴けるかもしれません。私たちも万が一の死後に備えて、ご家族や親しかった方々に自分の声を届けることができれば、その悲しみの何割かが少しでも軽減されるはずです。
 そこで株式会社FMおおつでは、これまでの葬儀方法にとらわれない、新しい時代の葬儀があっても良いのではないかと「ラジオ葬」(商標登録番号6440723号)を考えました。
 弊社では2018年開局以来、電波とインターネットサイマル放送で全世界に発信する「放送システム」があるので、これを有効に使って、生前収録した声を後日、葬儀の代わりにオンエアすることができるのはないか、と考えました。

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